スクリプトファイルとモジュール化

Pythonでは作成したプログラムを再利用するために、ファイルにコードを記述して実行することができます。

ここでは、スクリプトファイルの作成とモジュールについて説明していきます。

スクリプトファイルからの実行

Pythonのスクリプトファイルの拡張子は .py です。

hello.py という名前のファイルを以下の内容で作成してみます。

# coding: utf-8
print("Hello, World!")

先頭の # coding: utf-8 という記述は、スクリプトファイルのエンコーディングを指定するものです。スクリプト内で日本語を扱うときは必ず指定してください。

python コマンドにファイルパスを指定することで、スクリプトファイルを実行できます。

> python hello.py
Hello, World!

モジュールを作る

.py の拡張子のファイルはPythonモジュールとして import で読み込んで使用できます。

mymodule.py という名前のPythonモジュールを作成し、読み込んで使用する例を以下に示します。

mymodule.py:

# coding: utf-8
def hello():
    print("Hello, World")

def add(a, b):
    return a + b

モジュールをインポートする場合、該当するモジュールのパスがPythonパス(PythonPath, PYTHONPATH)に含まれている必要があります。Pythonパスは sys.path で確認できます。

>>> import mymodule
>>> mymodule.hello()
Hello, World!
>>> mymodule.add(1, 2)
3

スクリプトファイルもモジュールとして読み込むことができます。先ほど作成した hello.py をインポートしてみます。

>>> import hello
Hello, World!

このようにグローバルスコープに書いたコードはインポートをした時点で実行されてしまいます。

これを避けるためには、コードを関数にまとめた上で、スクリプトファイルとして実行された場合にのみ呼び出すようにします。

スクリプトファイルとして実行されたかどうかを判定するには、モジュール内で __name__ 変数の値が __main__ という文字列であるかを調べます。

# coding: utf-8
def main():
    print("Hello, World!")

if __name__ == '__main__':
   main()
> python hello.py
Hello, World!
> python
>>> import hello

標準ライブラリ

Pythonの標準の配布物には、多くのライブラリ(標準ライブラリ)が含まれています。これらのモジュールを使うことにより、迅速に目的のアプリケーションを作成できます。

標準ライブラリについては、ここでは説明しきれません。Pythonのドキュメントの標準ライブラリのページを参照して下さい。

http://www.python.jp/doc/2.7/library/index.html

次は

これでモジュールについて学ぶことができました。

次はサードパーティのライブラリについて少し説明します。